当科について

診療部長挨拶

主任教授 河内 茂行 2014年4月1日より東京医科大学消化器外科・移植外科学分野主任教授を拝命致しました河地茂行です。当講座は東京医科大学八王子医療センターに於いて消化器外科・移植外科を担当している診療科で、1995年2月に八王子医療センター開設当初から腎移植を担当していた臓器移植部が発展する形で小﨑正巳先生が初代主任教授として開講し、長尾桓先生に引き継がれ、島津元秀第3代主任教授の時に消化器外科全般と肝移植・腎移植・腎不全外科まで担当する診療科に発展致しました。2017年4月の腎臓病センター開設に伴い、腎移植・腎不全外科を担当する医師が腎臓病センターへ異動となり、当診療科は消化器外科全般と、肝移植・膵移植などの移植医療を担う診療科に再編されました。
生体肝移植は2007年より中断していた医療ですが、私達の新チームにより2012年から再開しております。まだまだ症例数は少なく、一例一例を大事に取り組んでいますが、それまでの肝移植の経験を生かして、最近では肝細胞癌に対する生体肝移植や、ABO血液型不適合間の生体肝移植にも取り組んでいます。
地域の皆様が安心して診療を委ねて頂けるよう、真摯に研鑽を積んでまいりますので、是非とも当科の外来を訪れて頂けるようお願い申し上げます。

当科の特長

当科は地域の基幹病院であるとともに大学病院として先進的な医療を担う二面の役割をもっています。あらゆる消化器領域の癌診療、良性疾患の治療を行なっており、腹腔鏡手術に代表される低侵襲治療から高難度の開腹手術まで、個々の患者さんに合った適切な医療を提供することを心がけています。さらに、地域の救急医療の担い手として医局員全員が責任感をもって診療にあたっており、南多摩医療圏のラストホープの病院として責務を果たしています。

低侵襲手術について

当科では積極的に低侵襲手術を導入し、患者さんの負担軽減に努めています。低侵襲手術とは腹腔鏡を用いることで皮膚切開をより小さくし、術後の疼痛や体力低下、入院日数を最小限にすることを目的にした手術の総称です。患者さんの病気の部位や程度によって、すべての手術を低侵襲手術で行うことは難しいですが、当科で扱う手術の約30~40%が腹腔鏡を用いた術式になっており、年々増加しています。

胸腔鏡下食道切除術
手術療法を中心に、傷を小さくして、術後の疼痛を最小限にする胸腔鏡下食道切除術も導入しております。また、手術以外にも食道癌に対して胸腔鏡を用いて食道の切除を行う術式で、従来行われている開胸手術と比べてカメラ、鉗子などを入れる穴が5箇所のみで最小限の傷でできるため、体への負担を軽減することが可能となります。また、胸腔鏡を使用することで術中の肺の圧排が不要となるため術後肺炎のリスクを軽減するメリットがあり、在院期間の短縮も可能となります。
腹腔鏡下胃切除術
StageⅠの胃癌と5cm以下のGISTを適応としています。胃癌に対しては部位によって、胃全摘、噴門側切除(上1/2の切除)や幽門側切除(下2/3の切除)を施行しています。GISTに対しては局所切除(主にLECS:腹腔鏡・内視鏡合同手術)を施行しています。カメラ・鉗子などを入れるための穴が5箇所と切除した胃を取り出すための傷(3~7cm程度)のみで施行するため、開腹手術と比較し術後の痛みが減り患者さんの体への負担が軽減されます。
腹腔鏡下大腸切除術
腹腔鏡を用いて結腸や直腸を充分に授動したのち、最小限の傷で大腸を切除、吻合する術式です。腫瘍の位置や進行度によって従来の開腹手術か腹腔鏡手術か最善の方法が選択されます。傷が小さくすみますので、在院日数の短縮や創痛低減などメリットがあります。
腹腔鏡下肝切除術
基本的に肝切除が必要なあらゆる疾患が対象になります。従来法に比べ圧倒的に傷が小さく体への負担を軽減することが可能ですが、高度な技術が必要とされます。2017年4月よりすべての肝切除の術式が腹腔鏡下で保険適応され、当院は腹腔鏡下肝切除の施設基準認定施設と認められています。また、当院は日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設に認定されており、高度技能指導医や専門医かつ内視鏡外科技術認定医である医師がいます。
腹腔鏡下胆嚢摘出術
腹腔鏡を用いた外科手術としては最も歴史のある術式で、最も普及しています。胆石症、胆嚢腺筋症、胆嚢炎などの治療として行われます。当科ではクリニカルパスを導入しており、予定手術の場合は手術前日に入院していただき、術後2~3日目で退院を標準コースとしています。ただし重度の胆嚢炎を併発している場合などは、この限りではありません。
腹腔鏡下膵切除術
膵臓の良性疾患または低悪性度腫瘍で膵体尾部に存在するものに限られます。従来法に比べ圧倒的に傷が小さく体への負担を軽減することが可能ですが、腹腔鏡下肝切除と同様、高度の技術が必要とされます。当院は日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設に認定されており、高度技能指導医や専門医かつ内視鏡外科技術認定医である医師がいます。
腹腔鏡下大網充填/被覆術
胃や十二指腸に穴が開いた(穿孔)場合は、内容物が腹腔内に漏出して穿孔性腹膜炎を発症します。治療は腹腔鏡を用いて大網(たいもう)と呼ばれる脂肪組織で開いた穴を埋め閉じたり被覆したりします。
腹腔鏡下鼡径ヘルニア修復術
現在、下腹部に約4~5cmの傷をつけて腹壁の弱い箇所を修復する方法(前方アプローチ)が主流ですが、腹腔鏡を用いてお腹の内側からヘルニアを修復する方法が近年増えてきています。当科でも2013年より当術式を導入しています。ヘルニアの大きさや罹患期間、全身状態、手術既往歴を勘案して術式を決定します。鼡径ヘルニア以外の腹壁瘢痕ヘルニア、白線ヘルニアにおいても腹腔鏡を応用した低侵襲術式を施行しております。
腹腔鏡下虫垂切除術
急性虫垂炎に対して施行することが多く、傷口が小さく美容面でも優れています。基本は3カ所の傷で行っていましたが、最近では1カ所の傷(穴)から手術を行うことも可能になり、症例数が増えています。
腹腔鏡下イレウス(腸閉塞)解除術
腸閉塞には様々な原因がありますが、先ず腹腔鏡で腹腔内を観察し原因検索することが可能です。腹腔鏡のみで原因修復も可能な場合もありますし、困難な場合でも最小限の開腹創で修復が可能になります。

受診される方へ

初診の予約は行なっておりませんので外来受付時間内に、当センターへ直接お越しください。
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042‑655‑5611(代表)

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代表電話番号より移植コーディネーターの 池田 千絵(いけだ ちえ)をお呼び出しください。